とうとう行ってきました、この三軒茶屋の「ロス・タコス・アスーレス」。
結構前から気にはなっていましたが、料金がかなり高額であったり、いつも混んでいたりと行くタイミングを失っていました。
しかし、今回満を辞してようやく訪問することができましたので、その感想を書いていきたいと思います。
まず、中に入ってビックリです。店内はほぼ満席、スタイリッシュな店内。
今までのメキシコのカラフルでちょっとダサめなイメージを覆すお洒落な店内の雰囲気に、まずは驚きました。
綺麗でお洒落なカウンター 巨大な黒板メニュー
早速メニューに目を通すと、価格もビックリ。タコス1枚でこの値段。。。
でも、せっかく来たんだから手当たり次第食べてみようと心に決め、まずはお店一押しのカルニータス、続いてメキシコ時代好んで食べていたパパ・コン・チョリソ、そしてタコスでは珍しい鶏肉とモレベルデ、最後に1枚なんと950円もしますが、やはり外すことができないバルバッコアを頼みました。
タコスを注文した後、店員さんに純粋な眼差しで「何か一緒にお飲み物いかがでしょうか」と問いかけられ、一緒に650円のブルーコーン茶(ICE)も頼んでみました。私、この流れで飲み物断れたことない気がしてきました。。
そして、数分後早速きましたブルーコーン茶。
正直うますぎでした。こんなに美味しいコーン茶飲んだことがないほどに。とうもろこしの香ばしい香り、心なしか普通のコーンより、このブルーコーンの方が豊潤な香りがする。飲み心地もスッキリ爽やか。最高のコーン茶でした。
これは、タコスも期待できると確信しました。
いよいよタコスの登場ですが、その前にタコスに各自でかけるサルサソースが運ばれてきました。
赤いトマトを使ったサルサソース 緑のトマトを使ったサルサソース
自家製のサルサソースでありがちな水っぽさが全くなく、どちらも本場メキシコのサルサソースと同じ旨味と辛みがあります。赤いサルサソースは緑色よりもスパイシーで、緑色のサルサソースは、赤色よりもまったりと濃厚な味をしています。
そして、いよいよお待ちかねのタコスの登場です!
まず来たのはパパ・コン・チョリソ。
コロコロ美味しそうなジャガイモだけかなと思いきや、ジャガイモの間と下にはしっかりとチョリソのひき肉とフルホーレスが潜んでいました。チョリソのピリ辛感、そしてしっとり優しくジャガイモを包み込むフリホーレスの濃厚な舌触り。食べた瞬間心の中で「うまっ」と叫んでしまいました。
この青いとうもろこしで作られたトルティーヤ。通常の黄色いトルティーヤと比べると、よりマットで独特の舌触りがあり、とうもろこしの美味しい部分をギュッと凝縮したような手作りの温かい味わいを感じることができました。このトルティーヤを食べたら、もう他のものを食べられないようなレベルでした。
続いてカルニータスです。
お店一押しのカルニータス。他のタコスに比べて乗っているお肉の量が多い気がします。お肉の一番上に乗せられた甘辛にパリッと焼き上げられたチチャロン(豚の皮)がカルニータスの食感にアクセントを与え、食べた瞬間の歯応えが非常に刺激的で、その後に来るしっかりと味付けされたジューシーなお肉が口の中に広がります。これは、唯一無二のカルニータスです。こんなカルニータスを食べたことがないです。
しかし、このチチャロンが歯に挟まり、しばらくの間取れませんでした。食べる時はこのチチャロンにお気をつけください。楊枝を持っていってもいいかもしれませんw
そして、次に来たのは鶏肉のモレベルデ。
モーレソースと鶏肉のペーストをあえるといった新発想のタコスで、中に入っているカボチャの種のサクッとした食感と、このムース状のペーストのしっとりとした食感が非常にマッチしています。モーレベルデの味もほんのり感じられ、シェフのセンスを感じる一枚でした。
底にもしっかりとフリホーレスが塗られており、味に対してのストイックさが伺えました。
そして、お待ちかねの一枚950円の短角牛のバルバッコアの登場です。
かなり期待をして、最後に取っておいたのですが、正直それほどでもなかったです。脂分が多すぎ、サルサソースの味をかき消すほどの強い味。ボリューム感がありすぎて、一口食べただけでお腹いっぱいになってしまうほどでした。唇もテッカテカになるほどの脂身で、私の好みではありませんでした。メキシコで食べていたものはこんな味ではありませんでした。期待していただけに、非常に残念です。いいお肉を使っているというのはわかるのですが、脂っこすぎです。。
この後味の悪い感じで、この日のランチを締めたくはなかったので、もう1つ気になっていた「チレ レジェーノ」を注文しようとしたところ、注文が混み合っているため、時間がかかるとのこと。その代わりに同じ山羊のチーズを使った「焦がしナスと山羊のチーズ」なる裏メニューがあるとのことで、注文してみました。
こちらがそのメニューに載っていかった裏メニュー「焦がしナスと山羊のチーズ」です。
巨大なアボガドが不意打ちで乗っておりましたが、このアボガドが非常に濃厚で、食感に高級感を感じました、今まで食べてきたアボガドの中で一番美味しいアボガドといっても過言ではありません。同じく濃厚で柔らかい山羊のチーズ、そしてトルティーヤにたっぷりと塗られた焦がしナスが、このアボガドと口の中で混ざり合い、最高のハーモニーを作り上げていました。
こちらも頭の中で「うまっ」を連呼しながら、2口で一気に完食。今回の締めに最適なタコスでした。皆様もぜひご注文ください。
以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございます。