ライシージャ「アシエンダ・ドン・ラリン」を満喫してきた

今回は、ライシージャの申し子「ドン・ラリン」ことラロさんの蒸留所とタベルナ(大衆食堂)への訪問の様子を、この記事でレポートしていきたいと思います。

ラロさんは、ライシージャ界では結構有名な方で、ネットではラロさんのインタビュー記事などをたくさん見ることができます。ライシージャの世界の入り口を体験するために、思い切ってラロさんにコンタクトを開始。何と無料で蒸留所のツアーをしてくれるとのこと。プエルトバジャルタの私のホテルまで迎えにいくこともできるが、900ペソ(日本円で約6,000円)かかるとのことだったので、別の方法で行くことにしました。

タベルナへの行き方

案の定ネットで調べると、プエルトバジャルタの町からATMという会社が何便か出しているようだったので、早速下記の停留所を訪問。

バスは、タルパ(Talpa)行きで、ラロさんのタベルナへ行くにはラ・エスタンシア(La Estancia)という小さな町で降りる必要があります。料金はラ・エスタンシアまでは130ペソ(日本円で約850円)でした。

行きは6:30,9:00,14:40,18:30の4便で、帰りは16:30と19:00の2便です。私はこの日ラロさんのタベルナ以外にも色々と行きたい場所があったので、朝一番に出発する6:30の便で向かいました。

朝一に出たので渋滞などもなく、2時間程度で到着。ラ・エスタンシアは、正直何もない町ですが、プエブロマヒコである「サンセバスチャン・デ・オエステ」への中継地点だったりするので、何気に利便性のある町です。

タクシーは、バスを降りたところの正面に止まっていたりするので、運転手に声をかければどこでも連れてってくれます。

ラロさんのタベルナへは10分くらいで行けます。料金は50ペソ(日本円で約330円)でした。

タクシーからの景色

蒸留所の見学

タベルナ兼蒸留所に着いてから、まずはラロさんにご挨拶。ちょうど焼き釜からピーニャ(アガベの葉を切り落とした状態のもの)を取り除いている最中とのことで、早速そちらに案内してもらいました。

焼きたてホヤホヤのピーニャを運搬車に積み込んでいきます。触ってみましたが、結構熱かったです。

そして、何とこのピーニャを直に食べさせてもらえることに!ほんのり甘くて、何とも言えない食感でした。

ピーニャの蜜の部分

感覚的には、サトウキビの甘い部分を焼いた感じでしょうか。まあ、サトウキビもかじったことはないのですが。

焼き釜の外はこのような感じで、

焼き釜外観

実際に焼いている時は、左上の穴から写真のように火が噴き出るそうです。

燃焼している時の様子

焼き釜の右下の穴の中に入って、写真を撮らせてもらいました。まだ結構熱くて、息苦しかったです。

焼かれたピーニャたち

このピーニャを焼く工程の後は、蜜の部分と殻の部分を分ける工程となります。

運搬車で運んだ際に、特別な機械があり、それにピーニャを少しづつ入れ込み、ライシージャの精製に不要な殻の部分を取り除いていきます。

ピーニャ自体は、葉を切り落とした後、昔はこのように馬で焼き釜まで運んでいたそうです。今はトラックかもしれません。1つのピーニャは10キロ〜100キロくらいするので、結構な重労働です。

動画のように、ひたすらピーニャを入れていき、機械でこのように繊維状になるまで細かくしていきます。

そして、この工程が終わった後は、発酵と蒸留の工程です。
発酵は2回行うことが非常に重要で、1回あたり8日間、合計16日間行い、蒸留は3日程度かかるそうです。

ちなみに、写真に見切れているのがラロさんです。強面でしたが、非常に熱心に案内してくれました。ライシージャやこのタベルナのことをもっと知ってもらうために、色々な活動をしているそうです。

タベルナ内を見学

そして、ちょうど今からロンドンからきた旅行者相手に簡単なテイスティングツアーを行うとのことで、私も密かに無料で参加してみました。

ロンドン生まれの香港人のグループで、ラロさんが作っているライシージャをはじめ、色々なリキュールを試飲しながら、ライシージャの作り方などを学んでいました。

ツアー終了後、ラロさんの友人がご飯を食べにきたので、ご一緒することに。3人で日本のことなどを話しながら、楽しく食事をしました。
ライシージャも何杯も飲ませてもらい、3人とも酔っ払ってきて、最後は結構下ネタばかりでしたw

ケサディージャとコーヒーをご馳走してくれました。仲良くなると、メキシコ人は結構ご馳走してくれます。気前がいいですね。メキシコの好きな文化の1つです。

ここで扱っているコーヒーは隣町のサンセバスチャン・デ・オエステという町の山奥(標高2,200m)で作られた豆を使っており、非常に美味しかったです。

テルセール・シエロというブランドのコーヒー

ラロさんのタベルナでも購入できるので、気に入ったら是非買ってみてください。

ライシージャも美味しかったので、もちろん購入!750ペソ(日本円で約5,000円)でした。2021年にフランスで開催されたTop World Sprit Awardで金メダルを受賞しているだけあって、レベルが高かったです。

ラロさんは非常に気さくで、外国人慣れしていて、心地よく過ごすことができました。焼いたピーニャをそのまま直に食べる経験などは、他の蒸留所ではできなかったので、非常に貴重でした。運が良かったです。

また、タベルナは非常に景色がよく、空気が綺麗で、開放感に溢れいていました。日々の疲れやストレスを浄化するにはうってつけの場所です。

サンセバスチャン・デ・オエステに向かう際などは、観光のついでにこちらのタベルナに立ち寄って、ライシージャ、メキシコ料理、コーヒーを是非楽しんでいってください。

もしこちらのタベルナにご興味ありましたらご連絡ください。ラロさんに伝えておきます。

最後まで、お読みいただきありがとうございます。

これからもよろしくお願いします。

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