メキシコのロックイベント「VIVE LATINO(ビベ・ラティーノ)」

ラテン諸国のロックバンドが集まるメキシコの人気イベント「VIVE LATINO」に参加してきました。2022年は3月19日(土)と3月20日(日)の2日間の開催でした。

ラテン諸国の音楽はそこまで詳しくないので、参加しようか迷っていたのですが、学生の頃好きだったリンプ・ビズキットが出るとのことで、彼らが出演する19日(土)のみ行ってきました

行くことを決めた1週間前にはチケットがほぼ売れ切れていて、値段の高いチケットしか残っていませんでしたが、友達のツテで安くチケットをゲット。1,265ペソ(約7,000円)のチケットが900ペソ(約5,000円)でした。※チケットは、TicketmasterやVIVE LATINOのホームページで購入可能です。

Ticketmasterで購入されたチケット

チケットには色々と列とか席の番号が書かれておりますが、会場は全てスタンディング(※一番大きなステージを除く)で、列や席などもなく出入り自由なスタイルとなっています。

一般チケットはフェーズ1、フェーズ2、フェーズ3と購入期間ごとに分かれていて、フェーズ1の期間に購入すると最も安く、フェーズ3の期間に購入すると5,000円以上高くなります。チケット購入開始日を事前に調べておき、早めに購入することをオススメします。

チケットの種類は一般チケットからプラチナチケット、コンフォートパス、スイートパスの4種類あり、高いチケットになればなるほど、優先入場やVIP席、駐車場、休憩所、専用トイレなどのオプションがついてきます。今回私は一般チケットでしたが、そこまで不自由さを感じませんでしたので、一般チケットで十分かと思います。

エルマノス・ロドリゲス・サーキットというサーキット場が会場となります

さて、会場までのアクセスですが、こちらが結構難解でした。今回私は、会場の最寄駅の1つである地下鉄ベロドロモ(Velódromo)駅から歩いて向かったのですが、かなり歩きました。20〜30分くらい歩いたのではないかと思います。会場自体がとても広く、ベロドロモ駅は入り口からものすごく遠いです。入り口の最寄駅は地下鉄シウダッド・デポルティーバ(Ciudad Deportiva)駅となります。もし地下鉄を利用して行かれる場合は、決してベロドロモでは降りず、このシウダッド・デポルティーバ駅で降りてください。でないと入場までにかなり疲れます。

やっとの思いで会場に。到着時間は17:30くらいでした。入り口付近の様子はこんな感じです。

そして、入場ゲートでは、チケットの確認、持ち物検査、ボディチェックを行います。飲み物などは中に持ち込めないため、その場で一気飲みするか、ゴミ箱に入れるかになります。 チェックはどれも結構厳重でした。安心できますね。

結構な人だかりで、熱気がすごく、入場ゲートを出てからの雰囲気に圧倒されます。どこに行けばいいのか迷いそうです。

まずは、近くにマップがあったので、目当てのステージを確認。The Maríasrという女性ボーカルのバンドを始めに見ようと思っていたので、彼女たちのステージカルパ(Carpa VL)に向かいます。

会場マップ

The Marías はカリフォルニアのインディーポップバンドで、ボーカルとドラマーで構成されていて、ボーカルの女性がプエルトリコ出身、ドラマーがロサンゼルス出身です。今回出場するバンドのYouTubeを一通り見たのですが、この女性ボーカルが印象的で惹かれてしまいました。。。

ステージカルパにつきました。人だかりで前の方に行けなそうな雰囲気だったので、真ん中くらいから観察。ステージに着いてすぐ、マリファナの匂いがプンプンしましたw

隣でマリファナを吸うグループを横目に、ステージで歌うマリアさんの姿を拝見。現物も美しいです。

コロナはまだ完全に収束していませんが、マスクをしている人はあまりおらず、みんなかなり盛り上がっています。ちょうどこの時間に日が暮れてきて、夕日がステージを照らして幻想的な雰囲気を作り出していました。

なぜか物凄く前の女性と目が合いました。

曲も終盤に近づきスクリーンの観客の姿なども映ったりして、会場の雰囲気も最高潮です。やはりライブは最高ですね。この時期の日本ではあまり味わえない経験です。動画もご覧ください。

Tha Maríasの次はEscenario Claro Músicaというステージに登場するLa Gusana Ciega(ラ・グサーナ・シエガ)というメキシコのバンドを見ようと思っていたのですが、会場マップに見当たらず、取り急ぎ、人の波に乗って歩いていきました。

歩いている途中、美味しそうな売店もいっぱいありました。ここで何か食べて休憩するのもありですね。

La Ciega Gusanaらしきバンドが演奏するステージに着いたのですが、イマイチだったので、とりあえずビールを飲もうと思い、売店に並んだところ現金は受け付けてなく、事前に支払う電子マネーのみでの支払いとのこと。初耳でした。電子マネーを買えるところは入り口付近にあるとのことなので、そこまで戻ることに。

ビール売り場の目印

今回のビベ・ラティーノはインディオ社がスポンサーとなっているため、会場内で購入できるビールはインディオのみ。まあ、インディオ好きなので、願ったり叶ったりでしたが。

ようやく電子マネーが買える場所(Zona de Recarga)につきました。列に並んで、スタッフの方にいくらチャージするか伝え、現金で払うかクレジットカードで払うか聞かれます。ビールを飲んだり夜ご飯を食べたりしたかったので、500ペソ(約2,800円)をチャージ。

お金を払うとこのようなバンドを巻かれます。こちらをかざしてお金を払います。会場内のショップのどこでも使えるので大変便利です。

ビールが飲みたすぎてウズウズしていたので、早速購入。500mlの缶のビールを大きいグラスに注いでもらい、120ペソ(約670円)払いました。コンビニだと20ペソ(約110円)程度で買えるので、とんでもなく高いです。でも、まあ、こういった場所なので仕方ないですね。

ビールを飲みながら散歩をしていると夕日がすごく綺麗に見えてきました。

思わず動画も撮影。

夜も更けてきたので、このタイミングで夕食。入り口近くとフードコートに向かいました。

フードコートにはハンバーガー、タコス、ピザなどのジャンクなフードトラックがたくさんあります。トラックの前には、テーブル席があるので、そこで座りながら食べられますが、時間帯によっては満席なので、1席でも空いていたら、相席で場所を確保した方がいいです。

プルケのフードトラック

私の大好きなプルケも発見しました。もちろん買います。しかし、一杯130ペソ(約730円)とは、かなり高額です。

タコスは、3つのタコスセットを買いました。こちらも3枚で125ペソ(約700)です。ボッタクられまくってますね。

タコスのフードトラック

タコスセットは、ポークステーキ、カンペチャーノ、コスティージャの3種で、サルサソースとライムが付いてました。正直全然美味しくなかったです。コスパ悪すぎです。プルケもイマイチでした。

気を取り直して、フードコートの出口付近の小さいステージが何やら盛り上がっていたので、向かいます。

オリジナルなのか、他のバンドのコピーなのかわかりませんでしたが、かなりみんな盛り上がってました。

そして、エスセーナ・インディオ(Escena Indio)というステージで演奏するべトゥスタ・モルラ(Vetusta Morla)というバンドを見に行きました。

べトゥスタ・モルラはスペインのバンドで、ビベラティーノも常連で、今回が5回目の出演とのことです。

結構チルな音楽で、メキシコ人たちも口ずさんでいました。照明も幻想的で、なんだがゆったりと音楽に浸ることができました。

そして、いよいよメインステージであるステージインディオに向かいます。

お目当てのリンプビズキットは夜10時からのスタートですが、その前に演奏するバンドから聴いて、徐々に前の方に攻め込んでいき、なるべくステージに近い前方の方でリンプビズキットを見ようという作戦です。前のバンドが終わってから40分くらいインターバルがあるのですが、そこはビールでも飲みながらじっと耐える所存です。

ステージインディオに向かう途中、こんなパレード的なものもやってました。

会場にはカラフルなビブスを着た掃除のスタッフの方が大勢いて、常に綺麗な状態に保たれています。感謝です。

掃除のスタッフ

メインのステージインディをに着きました。まずは、全体の広さをチェックするため2階席から観察

めちゃくちゃ広かったです。ここで演奏するのかと思い胸が高まりました。

次は1階の様子を見に行きます。

人だかりが凄かったです。これは前に行くのは至難の業です。ですが微妙にソーシャルディスタンスを保っているので、その間を行けばなんとか行けそうです。演奏が終わるタイミングで攻めてみようと思います。この時間帯は、ロス・アウテンティコ・デカデンテス(Los Auténtico Decadentes)というバンドが演奏してました。ラテンアメリカを代表するバンドで、メキシコ人なら誰でも知っているグループです。曲調はスカっぽく、THEラテンといった明るいリズムでした。とにかくめちゃくちゃ人数がいて、大勢で演奏していました。結成して35年だそうです。長い間活躍してすごいですね。

動画撮らなかったので、YouTube添付しておきます。

そして、演奏終了後、真っ先に前方へ向かい、なんとかこの位置をゲット。

まだ開始まで40分ほどあったので、ビールを飲みながらしばし休憩。みんなが盛り上がりすぎたら、ビールを片手にやっていけるのか少々不安。

そして、ようやく時間になりバンドメンバーが登場。

始まった途端、この盛り上がり。ビールは自分にかかりまくったので、もう捨てました。後ろの人の飲み物らしきものも背中にかかりまくりました。飲み物ではなく、小さい方の液体の可能性もあったため、少々不安にかられましたが、もうどうにでもなれって感じで私もジャンプ。

みんなのボルテージは最高潮に達し、新曲は最初だけで、あとは往年の有名曲を立て続けに演奏。

最後には、観客の一人をステージにあげて、二人でローリン(Rollin’)を熱唱。最高に盛り上がりました。

約1時間の演奏はあっという間に過ぎ終了。時刻は23時。みんな帰路に着きました。24時までやっている地下鉄を利用して無事に家に帰りました。

そして、翌日の日曜日に、とんでもない奇跡が。。。

日曜日、メキシコ人の友人がラグニージャ市場(有名な日曜市)にいるとのことで会いに行ったところ、なんと昨日リンプビズキットのステージに立ったメキシコ人男性と遭遇!


リンプビズキットのステージで歌った男性(※自分の顔モザイクですみません)

すごい奇跡が起こるものですね。普通の一般人ですが、私の中で昨日のスターだったので大変感動しました。

ビベラティーノは、ラテン圏の音楽を一気に聞くことができますし、外国人もほとんどいないため、ローカル感もたっぷりです。

毎年3月に行われているようなので、もし3月にメキシコに旅行をする予定がありましたら是非参加してみてください。私も来年も行こうと思ってます。

会場で会いましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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