メキシコシティ現地在住者が忖度なしに選んだベストレストランを紹介したいと思います。どのサイトでもあまり紹介されていないようなローカルな食堂から、言わずと知れたレストランまで、実際に食べ歩いて、本当におすすめできるレストランのみ厳選しています。
- 第5位:レスタウランテ・トニョ・イ・フリオ
- 第4位:コスティージャス・エル・シティオ
- 第3位:フォンダ・モニー
- 第2位:エル・ガジョ・デ・オロ
- 第1位:エル・カルデナル
第5位:レスタウランテ・トニョ・イ・フリオ(Restaurante Toño y Julio)
ローカル度:★★★★★
メキシコシティ中心部より、少し南にいったところにあるかなりローカルな食堂です。
75ペソ(約480円 *2022年6月時点)、85ペソ(約550円 *2022年6月時点)の2つのメニューがあり、どちらのメニューにも、パン、トルティーヤ、フルーツのジュースが付きます。
85ペソのメニューは、75ペソのメニューより豪華なライナップですが、75ペソのメニューより1品少ない2品となります。
こちらがメニューです。ラインナップは日によって変わります。
今回は私が注文した85ペソのメニューをご紹介します。
まずは、スープです。カルド・デ・カマロンというエビのスープを注文しました。
一緒についてくるライムを絞り、ウェハースのようなものを入れると、より美味しくなりました。
続いてメイン料理です。いつもチラキレスやモレソースを頼むのですが、今回はペチューガ・ア・ラ・コルドン・ブルー(Pechuga a la cordón blue)というハムとチーズを間に朝んだチーズカツ頼んでみました。
営業日時:09:00-18:00(月〜金)
第4位:コスティージャス・エル・シティオ(Costillas El Sitio)
ローカル度:★★★★★
こちらは、ローカル度高めの食堂です。立地はかなり良いですが、毎日の日替わりメニュー(コミーダ・コリーダ)がリーズナブルな価格で、美味しく食べられます。
※外観はちょっと小汚い感じがしますが、年季の入った美味しいお店ということでご了承ください。
いつも人で賑わっていて、土日は外に列ができるほど並んでいますので、平日に行くのをおすすめします。
日替わりスープ、メキシカンライス、メイン料理と順番に運ばれるスタイルで、飲み物は別なので、注文する必要があります。私のおすすめはアグア(※本来は水という意味のスペイン語)と呼ばれるフルーツなどと水を合わせた飲み物です。レモンやオルチャタ(米、砂糖、蜂蜜などから生成)のアグアが定番です。
まずはスープからスタートです。日によって毎回違うのですが、基本的にはトマトベースのスープが多いです。一緒に運ばれてくるライムやサルサソースを加えたりして味を変えながら飲むのがおすすめです。
そして前菜として、ゴハン(少し野菜の入ったピラフのようなもの)、トルティーヤが運ばれてきます。
続いてメイン料理です。今回はポジョ・エン・カルド・トラルペーニョ(Pollo en caldo Tlalpeño)とエンチラーダス・デ・モレ(Enchiladas de mole)をご紹介いたします。
こちらがポジョ・エン・カルド・トラルペーニョです。名前の由来でもあるトラルパン地方の料理で、豆、ジャガイモ、ニンジンなどの入ったスープにチキンを入れて煮込みます。クミンやチポトレで味付けされているため、少々スパイシーな味わいです。フリホーレスも希望すればサービスでもらえます。
続いて、エンチラーダス・デ・モレです。ほぐしたチキンにモレソースやクリームをかけて、トルティーヤに乗せて食べるのがおすすめです。
そして、最後にデザートもついてきます。日ってラインナップは異なる可能性がありますが、基本的には、ヨーグルト、ゼリー、アテから選ぶことができます。
私のおすすめはこの「アテ」です。砂糖とフルーツを凝縮させ、サイコロ状にしたもので、食感がよく、甘くてフルーティーで、日本のスイーツにはあまりない感覚を味わえます。写真はグアバ味のアテです。
営業日時:09:00-20:00(月〜土)、10:00-19:00(日曜)
第3位:フォンダ・モニー(Fonda Mony)
ローカル度:★★★★★
フォンダ(Fonda)と呼ばれるメキシコ独特のローカル食堂です。メキシコシティの中心部に位置していながら、ローカルな雰囲気を味わうことができるお店です。
こういったローカル食堂の定番コースメニューは、まずスープ、その後ライスまたはパスタ、最後に数種類から選べるメイン料理といった構成です。最後にデザートもついているお店もあったりします。
メニューはこちらです。日によってタコスも食べられます。
トルティーヤや飲み物が最初に運ばれてきます。飲み物はアグア(果汁を水で割った飲み物)がメインで、数種類の味から選べます。
こちらはコースメニューの最初に運ばれてくるコンソメスープです。野菜がたっぷり入っていてヘルシーで美味しいです。
続いて、クリームのパスタです。リゾットのような感覚で食べられます。チーズにコクがあって美味しいです。
メイン料理は、今回はポジョ・エン・モレ・ロッホ(Pollo en mole rojo)をチョイス。フォークだけでほぐせるほど柔らかく煮込まれたチキンに、赤いモレソースががかかっています。ほぐしたチキンにソースを絡ませて、フリホーレスと一緒にトルティーヤに乗せて食べます。
ローカルな雰囲気で地元民と一緒に美味しいご飯を食べたい方におすすめのレストランです。
営業日時:08:00-18:00(月〜土)
第2位:エル・ガジョ・デ・オロ(El Gallo de Oro)
ローカル度:★★★☆☆
メキシコシティで一番始めにできたカンティーナ「エル・ガジョ・デ・オロ」。フアン・ルルフォという有名な作家が書いた小説「El Gallo de Oro」と同じ題名のお店です。この歴史あるお店の内観は、まさに昔のメキシコといった感じで、非常に趣があります。
しかしながら、私がこのお店を1番にした理由は、料理のクオリティです。日替わりのメニューがスープ、前菜、メインと次々に運ばれてきますが、どれも美味しく、これぞメキシコ料理の最高級の味かといった感じです。下記がある日のメニューです。基本は110ペソ(日本円で約700円*2022年7月時点)ですが、追加で支払うとチラキレス、パエリア、魚料理などが頼めたりします。
少々値は貼りますが、外国人価格のレストランよりは良心的な値段で、外国人もそこまでおらず地元の人で賑わっています。早い時間に行くと割と空いているのでゆっくり食べることができます。
さて、メニューに関してですが、何といってもこのスープが大盛りのお椀に注がれてきて、ボリューム満点でかつ美味しいのです。グレーのスープはキノコのスープ、黄色いスープはさつまいものスープです。一緒にもらえるパンを浸して食べるとより一層美味しく食べられます。
また、前菜もレベルが高く、どれも美味しいので、いつ行ってもハズレがないレストランと言えます。パスタやポテトサラダなどバリーエーションがあります。
そして、メイン料理ですが、いつも2〜3品用意されているのですが、人気のメニューは夕方あたりに行くと売り切れている可能性もあります。
私は、メイン料理ではモーレソースやチボトレソースがかかったチキンを食べましたが、このソースの出来が非常によく、その辺の並のシェフでは作れない、歴史のようなものさえ感じます。安い食堂の料理も美味しいですが、こちらのレストランの料理はワンランク上のような味わい深さがあります。
パンまたは、トルティーヤをもらえるので、トルティーヤにほぐしてソースをたっぷりとかけたチキンを乗せて食べるのがおすすめです。
残念な点は、飲み物のバリエーションが少ないことです、コーラなどの炭酸飲料や炭酸水、もしくは、オレンジジュースとパインジュースを半々に入れたコンガ(Conga)という飲み物しかないので、そこが少々難点です。店員さんも、人によって接客レベルが結構変わります。
しかし、そのマイナスポイントを差し置いても、一度食べて欲しいメキシコ料理です。
最後にデザートもきっちりと出てきて、こちらも美味しいです。
営業日時:12:30-23:00(月〜土)
第1位:エル・カルデナル(El Cardenal)
ローカル度:★★☆☆☆
メキシコシティでは言わずと知れたレストラン「El Cardenal」。お客さんは外国人が多いですが、味と雰囲気は確かなレストランです。週末は行列ができて入れないことが多いので、平日に行くのをおすすめします。
1969年に小さな食堂として営業を開始してから、発展を続け、今やメキシコを代表するレストランとなるまで成長しました。2002年にはメキシコシティのヒルトンホテル内にも開店しています。
レストランは3階建てで、入り口付近にはテラス席があります。テラス席から通りを歩く人などを見ながら食べるのも雰囲気が良くておすすめです。
2階より上にはエレベーターを使っていきます。エレベーターガール的な人もいて、流石の高級レストランといった感じです。降りてからもスタッフが席まで案内してくれます。
3階席はこのような雰囲気です。
平日に行けば空席もあるので、落ち着いて食べることができます。マリアッチも定期的にレストラン内を巡回しているので、お金を払えば生演奏を聞きながら食事を楽しむことができます。
高級なレストランだけあって、料金がそれなりにしますが、メニューは非常に豊富で、メキシコの様々な地方の料理を食べることができます。QRコードで読み取るシステムです。
果汁が入った飲み物(アグア)のバリエーションも豊富で、こちらはチアシードが入ったレモン水です。
メニューを注文すると、パンも一緒にもらえます。かなり美味しいです。なんと、お代わりもできます。
さて、肝心なメイン料理ですが、こちらが230ペソ(日本円で約1500円※2022年7月時点)の「Pechuga rellena de queso de cabra en mole coloradito」です。山羊のチーズを中に入れた鶏胸肉のステーキに、数種類のチリと野菜や果物から作ったモレソースをかけたものです。焼いたバナナも添えられています。
料理と一緒に運ばれてくるライスとサルサソースをかけて、トルティーヤに挟んで食べます。
そして、食事のあとは、追加で頼むことができカフェ・デ・オジャで締めます。これがまた格別です。
別の日に食べた「チレ・アンチョ・レジェーノ・ア・ラ・オアハケーニャ」という料理もご紹介しておきます。同じ種類のモーレがかかった料理です。大きい唐辛子の中にチキンやピーナッツ、ドライフルーツが入っていました。かなり美味しかったです。
メキシコシティに来たら一度は訪れて欲しいレストランです。ローカルな感じはあまりありませんが、とにかく全ての料理のレベルが高いです。
営業日時:08:00-18:30(月〜日)
ローカルな雰囲気漂うレストランや、伝統と各式のあるレストランまで5つご紹介いたしました。
これからも食べ歩きを続けていくので、ランキングは随時更新していきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。